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太陽光発電の経済メリット③
ようやく秋の風を感じられるようになりましたね!
今年は梨といちじくをたくさんいただきまして、甘い季節の移り変わりを堪能しています。
窓を開けて過ごせるようになり、夜の涼しい風に、庭の虫の声。さらにきれいな月が見えたりすると、一層心地よく秋の訪れを感じることができます。
高断熱高気密の家は息苦しくないの?自然を身近に感じられないのでは?とたまに聞かれますが、厳しい暑さ寒さから心身の健康を守ることさえできれば、いつでも大開口を開け放ち、窓際で夜風に吹かれながら読書するもよし。晩酌するもよし。
そんな静かで優雅な秋の夜長も、お風呂上りの子どもたちの大声に掻き消されてあっという間に消えていくのは、きっとうちだけじゃないはず、、、
太陽光発電シリーズ、今回は、太陽光を設置したあとどうなるの?という少し未来の話です。
シリーズ①②はこちらから↓
太陽光パネル設置後10年間は、余った電気を電力会社が一定価格で買い取ってくれます。
これをFIT制度(固定価格買取制度)といいます。
11年目以降の卒FIT後は、買取価格が大幅に下がってしまいます。
それでも捨ててしまうよりましなので、引き続き売電するか、もしくは、蓄電池を新たに設置して自家消費するか。
蓄電池は、昼間の電力を貯めて夜間に消費することで、自家消費率をぐっと上げることができます。
蓄電池の価格も下がってきて、元が取れるようになってきたという話も聞きますが、まだまだ高額なのが現状です。
蓄電池代わりに電気自動車を購入するというケースもありますね。
また、パネルの寿命は30年近くある一方、パワコンは10~15年といわれているので、交換費用も準備しておく必要があります。
こう書くと卒FIT後もいろいろ費用がかさみそうですが、同時にリースも終わります!
FIT期間中は経済メリット(②B邸の場合、年間約15万円)でリース代を相殺していましたが、卒FIT後はこの分が丸々収入となります。
このメリット分で、パワコン交換費用は充分捻出できそうですね!
スタッフC邸。4.26kW搭載。
給湯とコンロがガス、冬は薪ストーブ使用のため、そもそもの電気使用量が少なくなっています。
年間の経済メリットは、¥72,131+(¥37×1,157kWh)= ¥114,940
買電単価が37円と高いのは、石油由来ではなく、再生可能エネルギーを主として扱う電力会社を選び、再エネ100%のプランを選んでいるためです。
モニターにはこんな画面もあります。
年間発電量5,432kWh。
ということは、その分石油由来の電力を使わずに済んでいる、または木を155本切らずに済んでいる。
それだけCO2の排出量を減らすことに貢献している、ということです。
食べ物の地産地消と同じく、エネルギーも消費する場所の近くでつくることで、輸送CO2を減らすこともできます。
3回にわたってちょっと小難しい太陽光発電の経済メリットについて書いてきましたが、実は非常に効果的な方法で環境に貢献できている、太陽光発電。
地球規模の環境問題からみるとわずかな取り組みかもしれませんが、自分にできることをする!そんな小さな心がけが、大切なんじゃないかと思っています。
周りの環境や人々のために、ALL HAPPYのために、自分は何ができるのか?
子どもたちが大人になったときにも、そよそよと心地よい風の吹く秋の夜長を存分に味わってほしい、そんな純粋な親心で、太陽光発電シリーズは締めくくりです。