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『性能向上リノベ』行徳の家
築30数年の鉄骨造3階建ての本物件。
近くのマンションに住まわれていた若夫婦家族が、結露のない快適な住環境を求め、ご実家の2階と3階の断熱改修をメインとするリノベーション。
とっとり健康省エネ住宅(Renestゾーン断熱改修)T-G1適合物件となります。
木造住宅屋としては、不慣れな鉄骨造での断熱改修、、、
書籍をあさり、有識者さんや県の担当者さんにもご協力やご相談をし、今回選んだ断熱材がこちら↓↓↓
現場発泡ウレタン断熱材(A種1H)
パッと見はそんなに珍しいものではありませが、実はただの発砲ウレタンではありません。
発砲ウレタンには発砲率「100倍」と「30倍」があり、特性や性能値が全くの違う「別物」です。
「100倍」のほうが、少ない材料でたくさん膨らむので、コストを抑えることができます。断熱性能は高性能グラスウールやセルロースファイバーと同等。
「30倍」は少しづつしか膨らまないので、所定の厚みになるまで何度も吹き付けるので、手間と材料コストがかさみますが、より熱を通しにくく、湿気を通しにくい特徴があります。断熱性能は「100倍」の1.5倍程度の性能があります。
この30倍発砲ウレタン断熱を2階の床と壁、3階の壁と天井に吹付け、2階と3階がスッポリと覆われ「一定のゾーンが断熱された」状態となりました。
表面は人が乗ってもスポンジのようにへこむことなく、カチコチです。
床下地合板を敷き、壁天井下地まで完了。
ここから大工さんの出番。ヌックらしい仕上げとなります。
鳥取県のデータによると、2018年から県内の住宅総数は総世帯数を上まわっており、住宅が余っている状態が加速しております。さらに注文住宅の高価格化も著しく、新築が建てづらい時代となっております。
今年に入ってから特に、とっとりの住宅市場が変化している。と実感しております。
リノベは新築と違い、構造、形状は千差万別。その物件に合わせベストな断熱材や施工方法を選択できる知識の引き出し、施工スキルが必要で新築より手間もかかり、確実に難易度は高いです。
弊社では引き続き、新築は勿論。「性能向上リノベ」の専門店として、新部署を来年に設立します。
新築のような快適な家を、リノベでも。
性能のみにとらわれ過ぎないよう、建築がより魅力的で愛される場所であるために、意匠面など総合的にバージョンアップしてまいります。
年内にはそのための準備が整いそうです。
2025年は今まで積み上げたものを見直し、何に時間と労力を使うべきなのか。
弊社の「使命」=「時間の使い方」=「やるべきこと」について再考します。