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定番アレコレ(断熱気密編①)
家づくりにおいて、近年特によく聞かれるようになった言葉『高断熱高気密』。
断熱性能はUA値、気密性能はC値によって数値化され、ZEHやとっとり健康省エネ住宅(NE-ST)の評価基準にもこの数値が用いられています。弊社でも、温熱計算&気密測定を全物件行い、性能の確保に努めています。
今回ご紹介するのは、断熱性能確保のためにとっても大切な、でも完成すると隠れて見えなくなってしまう縁の下の力持ち。弊社採用率100%のド定番『デコスファイバー(セルロースファイバー断熱材)』。じっくり深堀りしたいと思います。
セルロースファイバーは、木の繊維からつくられた紙(なんと新聞紙!)を綿状にした断熱材。木の繊維に含まれる空気の層が、熱を伝えるスピードを遅らせるため、高い断熱効果を発揮します。
最大の特長は、湿気を吸って、溜めて、吐き出すことができる調湿性をもっているところ。木のもつ特性をそのまま引き継いでいますね。
断熱気密性能の高い家は、外部と室内の温度差が大きく、結露のリスクが高まります。特に壁の内部で起きる結露(内部結露)は、外側から見えないため知らない間に柱や土台を腐らせてしまうことも。
デコスファイバーは夏の高温多湿な環境下でも、外壁側で水蒸気が入っては出てを繰り返し、室内側への水分の移動を遅らせるので、室内側の湿度があがらないため、内部結露を防ぐことができます。
この調湿性が、ジメジメ感のない快適さと、家の長寿命を担保してくれています。
さらに、吸音性、難燃性、防虫性、防カビ性といった優れた特徴がありますが、どれも精度の高い施工があってはじめて実現されること。きちんと施工されていなければ、すべて台無しになってしまいます。
弊社のデコスファイバーは、資格をもった専門の技術者さんが、現場で丁寧に施工してくださっています。詰めすぎず、隙間ができないよう、高い密度で均一に吹き込むことで、経年による沈降を防ぎ、高い性能を発揮することができます。
また、デコスファイバーは製造工程で電気のみを使用し、熱も使わず、汚染水も排出しません。鉄道貨物を積極的に使用することで、輸送時のCO2も削減しているとのこと。
CFP(カーボンフットプリント。製品の原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算して「見える化」する仕組み)の認証を取得して、HP上で情報公開しています。
持続可能な社会はもとより、持続可能な企業経営のためにも、地球環境に貢献していくことは当たり前、というかもはや義務!の時代ですね。
デメリットといえば初期費用がかさむことです。
最初の見積でびっくりしてしまうかもしれませんが、この先20年、30年と暮らす期間の冷暖房費が削減できるため相殺できますし、その間のCO2も削減できます。
なにより断熱気密不足による部屋ごとの温度差、浴室・脱衣室・トイレの寒さ、床の冷たさなどの不快な環境からこの先ずっと解放されるメリットを、天秤にかけてもらえたらなと思います。
もっと知りたい!という方は株式会社デコスHP(https://www.decos.co.jp/)を覗いてみてください。
定番アレコレ、断熱気密編②では気密性能確保に欠かせない建材をご紹介します!
照明編はこちらから↓