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『天龍焼杉』手間暇かけていえづくり。

市内某所。炎天下のもと弊社定番マテリアルの焼杉板の外壁張り工事がはじまりました。

改めて『焼杉』とは。

日本の伝統的な外壁仕上げ工法である焼杉。

あらかじめ杉板の表面を焦がして炭化させることで、初期の着火性を低くし延焼から建物を守る手法は風雨による木材の腐朽も防ぐ効果があります。

一般的な焼杉は機械で製作されるバーナー焼が殆どですが、弊社で採用している『天龍焼杉』は杉板を三角形に組んで、煙突効果を起こしながらその内側を焼き仕上げる伝統的な工法で、一枚一枚人の手でつくられています。

手間はかかりますが、焦がした炭化層が厚く硬くなるため、機械焼きの焼杉に比べて炭化層が剥がれ難く耐久性が向上します。

その手間暇をかけた材料を、また現場で大工さんが一枚一枚、道具や顔を真っ黒にしながら丁寧に張り上げていきます。

大工さんが3人~4人がかりでも焼杉を一棟張り上げるのに、一週間は要します。

焼杉の継手部は、水がまわりにくいように斜めにカット。ここにもひと手間。

手間を省くことができる便利な材料は世の中にたくさんありますが、昔からあるものや伝統的な工法には、先人の知恵や経験が詰まっていて、機能的で美しい『用の美』が、永く愛着を持って暮らすことのできる住まいになると考えます。

今日も手間暇かけて家づくり。

省いていいのはムリ、ムダ、ムラだけですね(笑)

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